ROAS(Return On Advertising Spend)は、投資した広告に対して、その広告経由で発生した売り上げ成果を測るための指標です。広告に対する投資は当然費用が発生しますから、その効果を可視化し数字で示すのはビジネスを進めていく上で重要なポイントになります。ROASはそのための計算式で、広告費1円当たりの売り上げを知ることができるのです。
ROASとしばしば混同されがちなのがROI(Return On Investment)です。こちらは投資したコストに対する効果を表すための指標で、「利益÷投資コスト×100(%)」という計算式で出すことができます。ROASとROIは非常によく似ていて混同されがちですが、ROASが売上を見るための指標であるのに対し、ROIは利益を見るための指標です。つまりROASはあくまで売り上げをみるためのものであり、そこから利益が生まれているかを判断することはできません。ただしROIも万能ではなく、あくまでその時点での利益を知るための指標なので、長期的な施策には不向きです。
広告の効果を測るための指標には他にCPA(Cost Per Acquisition)があります。こちらは1件の成約を得るための費用を測るためのもので、「広告掲載コスト÷成約数」で計算します。ROASは高ければ高いほど広告の費用効果が高いですが、CPAは数字が高いと1件の成約を取るためにそれだけ費用がかかっているということになるので、下げるための対策を取る必要があります。
LTV(Life Time Value)の日本語は「顧客生涯価値」で、顧客から生涯に渡って獲得できる利益のことです。取引を開始してから終わるまでの合計収益から算出した値を指します。顧客1人に対する指標になり、事前にどれだけ購入してくれるかの予測を立てられることが特徴です。LTVは1度の取引だけでなく、それ以降の取引で得る利益も含んでいます。よって、LTVの数値が高ければ高いほど、その会社が販売する製品やサービスのリピーターが多いことを意味し、市場価値も高いとされるのです。
ちなみにPPCとよく似た用語に、CPC(Cost Per Click)という用語があります。どちらも広義におけるクリック課金型広告を意味する用語ですが、ITマーケティングにおいてはクリック課金型広告全般を意味する場合にはCPC、クリック課金型広告の一種であるリスティング広告やコンテンツ連動型広告などを意味する場合にはPPCと呼ばれることが多くなっています。